お知らせ

染の小道2019暖簾制作レポートVOL.1

2019年02月25日

2019年2月22日(金)~24日(日)新宿区中井・落合を中心に行われた染色イベント
『染の小道2019』に参加しました。
天候が心配でしたが、3日間快晴
街中は色とりどりの染色作品で溢れ、
訪れた人達は着物を着飾り街全体が楽しげな雰囲気で一杯の素晴らしい3日間でした。
早稲田国際ビジネスカレッジ テキスタイル学科は7点の暖簾展示で参加しました。

当日は国際情報学科国際教養学科の学生達が見学に来てくれました。

皆、居合道場で行われた演目に夢中になっています。
見学に来てくれた皆、ありがとうございました!!

さて、ここから制作風景をレポート致します。
【ハチマサ醤油様/醤油が好きなえべっさん】
学生から提案されたイメージは、生地を醤油色にして商売繁盛の恵比寿様をプリントしたい!!
恵比寿様を目立たせるために、白色抜染の技法を用いて暖簾制作を行いました。
※白色抜染とは染めた生地に抜染糊をプリントする事で、プリント箇所の色が抜けて生地色が表れる技法です。

≪step1 恵比寿様の型紙を制作≫


スケッチした恵比寿様を型紙に写し取ります。

柄に沿って必要な箇所を切ります。

今回は抜染をするので、プリントする箇所を切りました。

切った型紙をスクリーンの版に貼り付けていきます。
ここまでで版の準備は終了。
≪step2 生地の準備≫

白い生地を染めます。今回は反応性染料を使いました。
ここで色がイメージ通りになるように、染料の割合と色が抜けるかのをしっかり実験します。
自分のイメージに近づける為、何回も実験を繰り返しました。


本番用の生地を染色。店舗のイメージ、生地のイメージ、柄のイメージ。それぞれのイメージから絞り染を選択。
≪step3 プリント≫

絞り染した生地に、恵比寿様の版を使って抜染糊をプリントします。

プリント後、学校にある蒸し機を使って蒸熱します。蒸熱する事で染色した色が抜け恵比寿様が白く浮かび上がります。

何回も洗いを繰り返し、完成です。

当日はハチマサ醤油様の事務所前に展示していただきました。

【ファミリーマート新宿上落合店様/おかえり】
ファミリーマートに展示させていただく暖簾は深夜でもお店は開店しており、来る人を温かく迎えるようなイメージにしたい。
温かく柔らかい表現を生かすのにろうけつ染めという技法を選択しました。
≪step1 色実験≫

まずは実験です。ロウで柄を描くために、チャンチンという道具を使います。
※チャンチンはロウを入れて、線を描く道具です。

チャンチンで柄を描いた上から染料を塗布します。

色を染めたら、ロウ部分を落とし、蒸し器に入れ色の反応を待ちます。今回は実験用の小さな生地なので筒蒸し機を使います。

蒸した後は、洗いを繰り返し余分な色を落とすと完成です。ここで色がしっかり出ているか、他に不具合が無いかを
確認してから本番に入ります。
≪step2 本番制作≫

生地に下書きをしたら、チャンチンでロウを置いていきます。
サンプルと違い、生地が大きくなったので慎重かつ素早く仕上げていきます。

ロウを置いたら染料を塗布します。
この後、蒸しと洗いを繰り返し完成です。

ファミリーマートの店先に展示されました。本当は夜に展示されている風景を載せたかったのですが、撮影忘れてしまいました。

【とんかつ高橋様/美味】
学生の考えでとんかつ風の暖簾にしたい!!
こんな考えを実現させるために発泡プリントという技法を使い、暖簾制作しました。
※発泡プリントとは熱処理をすることでプリント部分が膨らむ技法です。
写真はありませんが、何度も色と衣の風合いを出すための実験を繰り返し、本番制作を行います。
≪step1 プリント≫

店名のロゴと衣の下地の色をプリントしていきます。

衣のサクサク部分と肉の部分をプリントします。
≪step2 熱処理≫

衣部分に熱をかけると膨らみます。この加工を利用してとんかつを表現しました。

とんかつ屋さんとんかつ風とんかつ文字で出来た暖簾が展示されました。
まだ他に4点暖簾制作しましたが、次の機会に発表したいと思います。

染の小道2019暖簾制作レポートVOL.2はこちらをご覧ください。

染の小道 暖簾制作レポートVOL.2