9月10日（火）卒業制作中間発表会を行いました。

毎年卒業年度の学生は後期半年間の時間をかけて、
卒業制作作品を制作します。
卒業制作は通常の課題と異なり、「何を創るのか？」
「何故創るのか？」「技法は何を用いるのか？」
「展示方法は？」といった事を全て自分で考え、
企画してデザインしていきます。

卒業制作中間発表とは、卒業制作を制作するにあたり
考えて企画したことを講師、同級生、下級生に向けて
発表する場です。

ここでは、当日発表してくれた学生の一部をレポート
します。

★ドールの衣装を創るそうです
この学生は入学時からドールの衣装を創る人に
なることが夢でした
今回の卒業制作で、その夢への第一歩を踏み出します
既に柄を10種類以上　考えてきてくれました
やる気がみなぎっていますね
テキスタイルの学校なので、もちろん生地から
創ります
通常の人が着れるサイズも創るので、
とても楽しみです

★友禅の作品を創ります
四季をテーマに8枚の友禅作品を創ります。
鳥が大好きで１年生の頃から鳥をモチーフに作品制作
してきました
その集大成を見せてくれそうです。
しかも友禅だけでなく草木染の糸を使って織作品も創る
そうです
「●●さんなら出来ると思うけど、織の作品いるかな？」
「どうせ創るなら、こういうの創ってみたら？ 」と
いった心配する声もチラホラ
心配したり、もっと作れって言ったり　教員って勝手
ですね、、、

★タペストリーを創ります
この学生は猫が大好きで、自分でも飼っています
この間のプリントの課題では猫の傘を創っていました
それくらい猫が大好きな学生です
卒業制作では猫の顔や表情を10種以上デザインして、
それらを綴れ織りといった技法で表現するそうです

★経験者コースに進んだ学生です
今年は自分のブランドをテーマに、
そのブランドから発表する製品を創っています
中間発表では、衣服、クッション、カーテンなど
たくさん製品を創って発表するそうです
もちろん生地から創ります
「販売もしよう」って私が無茶ぶりしました

★ここに登場した学生はほんの一部です
全員の発表が終わるのには、かなりの時間を要しました
最後に友禅、織、プリント、ＥＣサイト、
アパレル企画の各講師から総評とエールです
熱心にメモを取る学生や自分の出番が終わって、
魂が抜けたようになっている学生もいます

中間発表では聞いている教員、講師からは
「デザインの趣旨は？」「サイズは？」
「技法と素材は？」など
様々な質問が飛び交いました
「ここはこうしたほうが効果的だと思うよ」
「デザインと配色をもう少し練りましょう」
といったアドバイス受ける学生や、
「小さいから大きくできない？」
「もっと点数を作ったほうが世界観を見せれる」
など学生にとっては作業が増えて
大変な提案もアドバイスされました
「え～！時間がないです～」
「もう1点作るんですか～？」とかいいながら
学生たちは　嬉しそうに「やります！！！」と言っていました
大変そうだけど、やりたい気持ちが勝ってしまうのが
デザインの学生あるあるですね

この卒業制作中間発表は11月に2回目を開催します
その時、今よりどれくらい進んだ作品が出来ているか
とても楽しみです
そしてこれから講師陣は学生と二人三脚で
進んでいくことになるでしょう
講師陣も教員も今から体力つけておかなくちゃ
2回目の発表会レポートもホームページで発表いたします

昨年の卒業制作展レポートはこちらからご覧ください

昨年度　卒業制作中間発表