卒業生の声 / 梶本 玉緒

1995年度卒業生
梶本 玉緒 Tamao Kajimoto
就職 elvin
※トルコのテキスタイル会社

Q:テキスタイルに興味を持ったきっかけは?

物心ついた時からなぜか、糸という素材が好きで、手芸、編み物、洋裁を趣味にするような子供でした。一本の線から立体となり、小物とかセーターとかバッグとか身の回りにある物が作られていくのが楽しかったです。今でもそうですが。(笑)そこからさらに、縦と横の糸から作り出される「織り」にも興味が湧くようになり、単純で美しいくり返し模様、織機の動き方などが「なぜこうなるのか?」と私の探究心を刺激したのです。そして、世界中には時代と地域によって、いろんな柄や種類の美しい織物があることも知り、テキスタイルがとても魅力的なものに感じました。

 

Q:大塚テキスタイル専門学校を選んだ理由は?

短大で油絵を勉強した後、染め織りのことも気になっていたところに、友人から「テキスタイルの全てを教えてくれるいい学校があるらしいよ。」とたまたま聞き、当時あった夜間部に行く事を決めました。将来これで何かをしたい!とか、具体的なイメージがあったわけではなかったのですが、ただ気になって…。縁だったのかもしれません。(笑)入学するまでは、趣味程度の織りの知識があっただけでした。織り生地の種類・技術・織り組織・色彩のこと・デザインの構成・繊維と糸の種類・それらの特徴などなど、キリがないですが、いろんな専門的知識はここで初めて知りました。当時は、自分の興味のある内容をより深く知ることができるのが、楽しいばかりで、深く考えないまま、あっという間に2年間が過ぎました。(笑)そして数年後、テキスタイルの現場で働き始めてから、限られた時間ではありましたが、充実した講義と実技内容だったんだなぁと、しみじみと感じたものです。

 

Q:将来の夢は?

日本ではテキスタイル関係のデザイン事務所で数年働いていましたが、トルコの古い手織りのキリムや絨毯に惹かれて、訪れることが多くなりました。トルコの風土も私に合っていたのでしょね。ますます気に入って、ここで仕事や生活ができるといいなぁ。と思い履歴書を送っていました。現在はいろんな縁が重なって、トルコのカーテン企画製造販売会社で、10年以上テキスタイルデザイナーとして働いています。主な仕事内容は、自分のイメージに沿ってデザイン画を作成し、それに合った糸を選び、縦糸と横糸をどのように動かすかを考えることです。そして、現場に入ってサンプルを織ります。織り上がった生地に表情を加えるための後加工も大切です。また、カラーバリエーションの提案も行います。もちろん、これらは自分の所属しているデザインチームや現場の職人さん達と協力しながら進めていきます。仕事柄、目まぐるしく変化のある世界の流行に目を向けて、売れる商品を考えなくてはいけないのですが、何かが足りないと感じるときもあり…。そのような時には、原点に戻るようにしてます。「ハッピーになる気持ちを忘れないように。」です。こうすると不思議と想像力も沸いて出てくることがあります。何かを作るということは、ただ単純に楽しいです。これからも様々な形で続けていきたいです。世界中には時代と地域によって、いろんな柄や種類の美しい織物があることを知ったことで、テキスタイルがさらに魅力的なものに感じています。