【デザイン総合学科・テキスタイルデザインコース】エコプリント 特別実習

2025年 9/18(木)に染織作家の駒澤菜穂子先生にお越しいただき、草木染エコプリントの特別実習を行っていただきました。


エコプリントとは葉や花など植物そのものの形と色素を布や紙に直接写し取る、自然の素材を活かした染色技法です。布に直接植物を置き、巻き上げて蒸すことで植物が持つ色素や形が生地に移り、世界に一つだけのオリジナル作品が作ることができます。

今回の授業ではあらかじめ7月に説明を受け、押し花を事前に用意しました。

新鮮な葉を摘み取り、押し花にしていきます。色素が出やすい植物と出にくい植物があるようです。先生も今まで数々の試行錯誤を繰り返し、どの植物が綺麗に色が出やすいのかを導き出し、現在の染色方法に至っているそうです。新しいこと、染め方や表現を探るためには努力と実験が大事ですね。

事前に用意した押し花と、先生が用意してくださったものを使用し、プリントします。

植物を置く前に生地を鉄を用いた媒染液に漬け、その後植物を配置し、しっかりと密着密閉させて蒸していきます。

片面に配置して二つ折りにして染めます。

植物の持つ色、かたちが写しされる。媒染液によって色合いは変わり、今回は鉄を使用した媒染なので落ち着いた色合い。
自然由来の染め方なので環境にもやさしいです。媒染液のスモーキーな香りと、植物の香りがほのかに香り、とてもいい匂いに包まれての制作となりました。
染織技法は可能性無限大ですね!

~今回来てくださった先生のご紹介~

駒澤菜穂子 (四季色優遊)
1995年 女子美術大学芸術学部工芸科卒
1995年 ムーンバット株式会社にて傘のデザイナーとなる
2006年 季節の学校 草木染め講師として活動
2010年 NHK学園 草木染め講師として活動
現在、講師、美術館ギャラリーで展示活動をしながら、草木染めの楽しさを伝えている。

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