お知らせ

【テキスタイル学科】学生作品がスウェーデン大使館に展示されます。

access_time2018年09月27日

Skal FIKAを楽しむ北欧デザイナー20人の茶道具

テキスタイル学科で制作したプリント生地がスウェーデン大使館に展示されます。
会期 2018年10月3日(水)~6日(土)
時間 10:00~17:30(最終日は17:00まで)
場所 スウェーデン大使館 ベルイマン展示ホール 東京都港区六本木1-10-3

株式会社アンドフィーカ様から北欧のデザイナーが制作した柄を生地にプリントする企画をいただきました。
早稲田国際ビジネスカレッジ テキスタイル学科が制作するデザインはFyran(デザイナー) / Anna Lisaと
Anneli Ohlsson(デザイナー) / Archipelagoの2作品です。
デザインを見てサイズ・技法・生地の検討を学生が提案し生地にプリントします。
4月に入学した学生には初めての経験だらけでしたが、ステップアップのための良い機会と感じ挑戦しました。
ここで生まれたテキスタイルはスウェーデン大使館で展示された後、京都へ巡回する予定です。
制作風景をまとめたので、ご覧ください。

【サイズ提案】
いただいたデザインは当初小さな生地にプリントする予定だったため10cm四方くらいのものでしたが、
学生たちは柄を大きくして大胆に表現したいとの事から10倍以上に拡大したデータを制作し提案します。

【プリント風景】Anna Lisa作品
Anna Lisaのデザインから着想を得た学生は、顔料プリントと染料プリントの併用を考えました。
顔料プリントは色が生地より手前に出てくる印象を与えます。染料プリントは色が生地に染み込んでいる印象です。
この2種の色を使いデザインに奥行やリズムをプラスしました。


・サンプル制作
本番に入る前に色を数種類制作し、見本の色に近づけていきます。


・生地貼り
生地を捺染台に貼り付けます。実はこの行為が一番難しいです。


・色糊制作
必要な染料を計算し調合します。


・プリント
110cm巾×500cmの生地に柄を繰り返しプリントします。


・蒸熱
染料の場合、生地を一定時間蒸すことで色が生地に定着されます。


・ソーピング
水や熱湯で生地を洗い、余分な染料を完全に除去します。


・完成
ここまで出来たら、生地を乾かしアイロンで仕上げ完成です。

【プリント風景】Archipelago
Archipelagoのデザインを担当した学生は顔料プリントとオパール加工の併用を考えました。
オパール加工は薬品をプリントすることで生地を溶かし、透かし模様を表現するプリントです。
ここまで大胆なオパール加工は珍しいと思います。


・版制作
プリント用の版を制作します。
写真を撮っていませんが、色とオパール加工の実験を何回も繰り返し行いました。


・プリント
こちらも110cm×500cmの生地に柄を繰り返しプリントしていきます。


・ソーピング
プリントした後に熱処理を行い、生地を水に通すとオパール箇所が溶けて透け感が表れます。


・確認
指定箇所がしっかり透けているか、生地に汚れや色ムラがないかを確認します。
生地が乾燥したら完成です。

この2つの作品がスウェーデン大使館で展示されます。
お近くにお越しの際は、是非ご覧ください。

巡回予定
京町屋の宿「正庵」
2018年10月11日(木)~17日(水)
京都市上京区大宮通鞍馬口下る筋違橋町576