お知らせ

Maito Design Works 小室真以人先生 特別授業

access_time2024年09月27日


2日間にわたり、Maito Design Works
小室真以人先生にお越しいただき
草木染授業を開催しました。
ここではその授業内容をレポートします。


【小室真以人 先生プロフィール】
・東京藝術大学工芸科染織 卒業
・2008年
ニットブランド「MAITO」をスタート
・2010年
株式会社マイトデザインワークス設立、
台東区上野の2K540に直営店を出店
・2012年
台東区蔵前にアトリエショップを
オープン
・株式会社工房夢細工 専務取締役

♢DAY1
【講義】
今回は12種類の草木を煮出しシルク生地を
染めていきます
小室真以人先生(以下MAITO先生)が
オリーブを持参してくれました


【草木の煮出し】
チームに分かれて草木の煮出し作業を進めていきます
染色室が草木の匂いで充満しています
嫌な臭いでなく漢方薬のような、癒される匂いです
「藍染の時は臭かった~」とは学生の声です

【生地のカット】
クラス全員の色見本を作成するので、たくさんの
生地が必要です

この生地を12枚に切り分けていきます

【媒染作業】
媒染とは草木の色を定着させるための工程です
草木染にはアルミ、鉄、銅etcなど様々な媒染剤が
あります
媒染剤の種類により、同じ草木でも異なる色に
染まります

【染色】
いよいよ染の作業に入ります
煮出した草木に生地を浸け込みます
生地に色が染まった瞬間、学生達から「ワ~ッ」と
声が上がります
「綺麗」「可愛い」「その色もいいね」と
盛り上がっています
染色していて、楽しい瞬間ですね

【生地乾燥】
染めた生地を乾燥させます
この後は切り分けて各自サンプル帳を制作します

【講義】
MAITO先生が会社から製品や糸を
持ってきてくれました
草木染された美しい糸に学生達は
魅了されています

【オフショット】
当日はとても暑かったのでアイスを配りました
学生にカメラ渡したら、ちゃっかり色んな写真を
撮ってました
私が撮影するより、自然な笑顔が溢れていますね

♢DAY2
【講義】
2日目の授業は各自で染めたい物を持ち寄りました
Tシャツ、靴下、ポーチ、ハンカチなど様々な製品を
染めていきます
シルク違って、綿・麻を染めるには生地に
前処理が
必要です

【草木の煮出し】
みんながたくさん生地を持ってきてくれたので
追加の染料液を作ります

染色室全部のガス口に火がつき、部屋の温度が
上がっていきます
暑い、、、
学生がドングリを拾ってきました
これも煮出します

【前処理】
染める前に生地や製品に前処理を施します
大きな鍋に、たっぷりとお湯を沸かし
薬品と製品を入れます
その後はひたすらに生地を攪拌します
この作業が地味にきつい、、、
大きな鍋を前に生地をグルグルしている作業は
離れて見ると「豚骨ラーメンのスープ作り?」
「魔女?」「炊き出し?」など不思議な光景です

【染色】
持ち込んだ生地を染めていきます
どんどんオリジナル製品が出来上がっていきます
皆が熱い部屋で汗だくになりながらも
夢中で作業しています

【作品】
たくさんの製品が出来ました
これだけの製品がすぐに出来るところが
学校の良いところです

学生たちは熱い中でも楽しそうに作業しています
目の前で染まっていく生地、思い通りの色が出たり
想像していた色と違って染め直したり
様々な思いを持ちながらも作業に没頭していきます
目標を持って進んでいく学生の姿は
とても美しいですね

2日間に渡って行われたMAITO先生の
草木染講座は終了です

煮出した草木の液体は取っておきます
しばらく学校内で草木染ブームが続くと思います
その時、先生の手を借りずに自分で
試行錯誤しながら染める時が
一番勉強になると思います
失敗したり、間違ったりしながらも
前に進んでいってほしいです

MAITO先生、本当にありがとうございました

Maito Design Works HP
ワークショップも開催しています
MAITO先生の軽快なトークと美しい草木の色が
楽しめます
ご興味ある方は是非